ヒアルロン酸自己注射の恐さ | プリモ麻布十番クリニック 美容整形ブログ

少し前にヒアルロン酸の自己注射による問題が報道されましたが、

最近そういった症例を見る機会がありました。

その方は鼻にヒアルロン酸をご自身で注射しておりましたが、

拝見すると、本来入れない方が良いところにも過量に注射されており、

注入した深さも非常にまずく、形もおかしい状態でした。

(注入したご本人にはおかしいことが分からないご様子でしたが・・・)

さらに状況がまずかったのが、

量を入れ過ぎていたためと、

本来入れる層よりもかなり浅い所に注入したために、

皮膚が傷んでしまい、

もう少しで壊死にいたる可能性があったと考えられました。

我々美容外科医は、

ご希望に合わせ適切なヒアルロン酸の種類を選らび、

注入する部位や層を適切に選び、

注入量を適切にコントロールして施術を行っています。

一見プチ整形は簡単そうにみえますが、

やはりいろいろなコツがあり、大事な点があって、

そういったポイントを押さえないで施術すると、

重大な事故につながる医療行為なのです。

個人輸入したヒアルロン酸の品質はどのようなものだったのでしょうか?

本人に伺ってもわかりませんでした。

日本で名の通った医療機関で扱うヒアルロン酸は、

アメリカのFDAのような公の機関が認定した製品を扱っているはずです。

仮に認定製品であっても、自己注射は大変危険な行為です。

基本的にヒアルロン酸は安全な物質ですが、

扱いを誤ると取り返しのつかない事態を招きます。

どうかそういった危険な医療行為を、

ご自身でおこなうのは止めていただきたいと切に思います。


Author 美容形成外科医 大場 理事長/院長 ブログ

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